上質感のある精緻な輝きは、アベリのジュエリーの大きな魅力のひとつです。

そんな輝きを持ったジュエリーに仕立てるために、磨きの工程があります。

鋳造したばかりのジュエリーはまだ表面にはつやもなく、ザラザラとした状態。

その状態から、ひとつひとつ職人の手仕事で磨いていきます。

ヤスリや研磨のための工具を、目の粗いものから細かいものへと何十種類も使い分け、磨き上げる作業。

金属は種類によって硬さや性質が全て異なるため、ただ磨くのではなく素材に合わせて道具や磨き方を変える必要があります。

例えばプラチナはK18に比べて硬く光りにくいため、より細かく目の粗さを変えながら磨いていきます。

K18ゴールドでも、シャンパンゴールドやイエローゴールドなど種類によってまた質感が異なるので、まるで地金と対話するように少しずつ反応を見ながら進めていきます。

アベリのジュエリーには繊細に入り組んだデザインも多く、そのわずかな隙間を磨き上げるのは至難の業。

少しでも磨きすぎればフォルムが崩れ、逆に細部までしっかり磨かないと、ジュエリー全体の輝きに大きな違いが出てしまいます。

職人それぞれに道具や磨き方を工夫し、ジュエリーの隅々まで輝きを引き出していきます。

ピンと張りつめた空気の中、熟練の職人によって一つひとつ丁寧に仕上げの作業が行われます。

また、単に均一な輝きを出すだけでなく、落ち着いたマットな質感に仕上げたり、工具でテクスチャーを付けて独特の輝きを持たせることもあります。

表面のテクスチャーは、デザインと密接につながったジュエリーの重要な要素。

ジュエリーをどのようなテクスチャーに仕上げるかは、製作の最初の段階であるデザインの時点で既に決められています。

毎日身につけていても飽きることのないアベリのジュエリー。

上質感あふれる輝きと奥深い表情は、こうした丁寧な手仕事によって生み出されているのです。