「ローズカットダイヤモンド」は、16世紀のヨーロッパで生まれた、歴史ある宝石のカットスタイルです。 バラの蕾を思わせる柔らかなドーム型のフォルムから、そのロマンティックな名が授けられました。

このカットは、ダイヤモンドの本質的な美しさをありのままに映し出します。
まるで石が素顔を見せるように、その真価が試される、そんな潔さに心を惹かれます。
だからこそアベリでは、一つひとつ石の透明度や輝きを厳選し、真摯な姿勢でジュエリーへと仕立てています。

クラシカルで、しっとりとした佇まいを湛えるローズカットダイヤモンド。
その澄んだ光を最大限に引き立てるため、指元に添うリングには、繊細な石座の造形をデザインし、卓越した職人の手による極小のミルグレインを丁寧に施しました。
ゆったりとした輝きと精緻な技巧が交わるとき、ほかにはない控えめで奥ゆかしい存在感が生まれます。

また、その瑞々しいきらめきは、時に新しいインスピレーションをもたらしてくれます。
まるで水滴のように輝く姿から着想を得てデザインされた、雫がこぼれ落ちるようなピアス。一瞬の美しさを閉じ込めたジュエリーです。
やわらかな光が揺れながら、表情を優しく照らします。

ローズカットダイヤモンドのジュエリーが放つ光は、決して強く主張するものではありません。
ナチュラルな輝きをまとい、気負わず自分らしくいたいとき。あるいは、ご自身の凛とした気品を引き立てたいとき。
そんな心の奥にある想いにそっと寄り添い、ともに時を重ねてゆけるジュエリーです。